概要
スナックバーと感慨
日本では「スナック」と略され、一般に女性がカウンター越しに接客する飲酒店を指す。店の責任者は女性であることが多く、その女性は「ママ」と呼ばれる。深夜0時以降まで営業している店が多い。客が、酒や軽食を口にしながら、「ママ」ら店員や客同士の会話を楽しんだり、カラオケを歌ったりするのが主たるサービス。提供するアルコール類、料理類はあくまでその補助にすぎず、ブランデーなど高価な商品がある一方で、安価な甲類焼酎などが提供されることも多いのが(狭義の)バーとの違いである。
午前0時以降、アルコール類を提供する場合は、別途「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」に基づき、各都道府県の公安委員会に対し深夜酒類提供飲食店営業の届出をしなければならない。なお、深夜酒類提供飲食店と風俗営業は兼ねることはできないので、風適法上の接待はできない。そのため、カウンター越しに接客をしている。
イギリスにはパブが街のあちこちにある。イギリス国内に5万数千軒はあるとされ、カウンター席や椅子席を設け、主にビールやその他の酒類を提供している。利用客は成人男性が中心であるが、老若を問わずたいへん親しまれており、キッズルームを備えたパブも存在するほどである。
歴然とした階級社会であったかつてのイギリスにおいては、パブの内部は二つ以上に分けられている事がしばしばあり、労働者階級用の空間(パブリック・バー)と中流階級以上の客のための空間(サルーン・バー)は区切られていて入り口も別につけられていた。現在ではこうした区別は廃止されたが、古いパブではその名残である間仕切りなどを目にする事ができる。イギリスほど階級差別が激しくなかったアイルランドではパブにはあまりそうした区別はないが、かつてイギリス人が主に利用していたビクトリアン・パブなどと呼ばれる形式の古いパブではそうした区切りが見られる。また、男性と女性用に場所を区切ってあるパブもかつて存在していた。
バーとピアノの関係
スナックや飲み屋、またはバーなどに赴いた時にピアノの生演奏を聞いたことはあるだろうか?ジャズバーなど、その演奏を売りにしているお店はもちろん多い。そういったところは、基本的に入店にチャージが加算される仕組みになっているので、演奏者に対しても言っていてのギャラを支払える仕組みとなっている。しかし、例えばピアノが一台あり、何とか聞けるようなレベルの演奏がBGMに流れている、そんなお店も存在する。そういった場合の多くは、演奏者はノーギャラで客のチップで収入を得ていたりする。ビリー・ジョエルのピアノマンのPVを見てみると、なんとなくその風情がイメージできるのではないだろうか。